ネタバレあります!
今まで執着攻めや、鬼畜攻めのBLが好きで色々読んできました。小説ではたまに執着攻めの狂愛もので凄いのはありましたが……コミックスでここまでの執着と鬼畜に狂愛をトッピングした話は初めてでした(笑)
…正直、この話の凄まじい狂愛っぷりに、BLなのに思わず、奥さんと逃げて!奥さんと駆け落ちしてッ!早くッ!と、読んでて叫びました。
ちなみに、BL なのに作中一番の男気があるのは間違いなく奥さんです。
長年の、典彦の企み、精神的な調教?で、育朗の持つ感情、健やかな精神だけでなく、負の感情の失望や狂気や絶望、育朗のすべての感情が自分に向いてほしい、向けられなければならないという、まさにサイコパス!
素晴らしい程のサイコパス!(笑)
執着っぷりは他に類を見ないほど凄まじいです。
そしてどんどん追い詰められて堕とされる育朗…あまりに可哀想で気の毒で、見ていて痛ましいながら典彦の歪んだ情愛が恋獄とはこうなのかなと…。
BLではわりと女性キャラは敬遠されたり、話には必要ないとか、いろいろ言われたりしますけど、事情を知って、いろいろ動いてくれた奥さんには本当に育朗にとっての救いであって欲しかったりもしましたが・・・ね。
歯車が正常に回るよう変わるきっかけになって欲しかったと思いつつ、ここまで歪んだ関係がいまさら戻れないだろうと。
戻るにしても、修正するにしてもどこから出来るのか。
このお話は典彦を選ぶことが、どう考えてもハッピーエンドだと思えないところが面白いところかもしれません(笑)
個人的には、退場?したと思わせた典彦が復活して(そう簡単に、あの典彦が消えるとは思えないし、育朗を死んでも手放すとは思えないので)
育朗を絡めとる姿しかない。濃厚な執着えっちも見どころです。表紙&裏表紙を見てみるとなるほど納得な絵でした。育朗に救いになるのかは分かりませんが、意外なところから手が差し伸べられましたね。そんな気になるところで、次巻に続くなんて、そんなッ気になる!執着好きな私はやっぱり典彦押しです(笑)。
次巻では、さらにレベルがあがった典彦がみたいです!
この話は自信を持って『私は執着攻めのサイコパスが大好物です!』と、言えないと少し難しいかもしれませんが、好きな人には是非オススメします!