関谷にフグ毒を飲まされた土方歳三は、咄嗟の機転でトリカブトを飲み込み、2つの毒を拮抗させることにより、致死量の毒物を回避する。
そして、目覚めた際に関谷に切り付けながら告げる。
土方歳三「この時代を生き抜くには運だけでは事足りん。度胸と経験が運命を引き寄せたと言っておこう。」
フグ毒(テトロドトキシン)は神経のナトリウムチャネルを抑制し、逆にトリカブト(アコニチン)はナトリウムチャネルを促進するので、理論上は、2つの毒物は拮抗する。
しかし、実際には、2つの毒物の血中での持続時間の長さが異なること、また、トリカブトの毒性はアコニチンだけではないため、等価である用量の2つの毒物を服用しても、命が助かることは無い。
土方歳三のような峻烈な人生に、人は魅入られるものです。
しかし、門倉元看守長のように、己の器量を把握し、分をわきまえた行動を取ることもまた、人生における戦略の1つなのだと思います。