このところ、3か月に1回、欠かさず購入している。やはり、大きな文字のワイド版は読みやすくて眼に良い。6月中旬発売なので、上場会社の約7割を占める3月決算会社の昨年度データである2019年3月決算の数字が収録されているとともに、一部の業種を除いて、決算発表時に公表された2019年度(2020年3月)決算予想も、確認できる。さらに、東洋経済の記者が、独自の四季報予想として、2019年度(2020年3月)と2020年度(2021年3月)の2年分の将来予想も掲載され、非常にお得なタイミングの発行号と言える。ただ、予想数字の裏付けとなる前提や材料も、世の中に他に公開されている各種情報と組み合わせて読み込むべきことは、頭の中に入れておかねばならないと思っている。そのためには、やはり、年4回、毎回継続購入し、前回予想との違う部分に線を引いたり、付箋を貼って、丁寧に読むべきことは言うまでもなかろう。なお、本号のいちばんの特徴は過去の株式総利回り(TSR=配当利回り+株価値上がり率)が初めて掲載されたことである。あくまで、過去の話であるが、値上がりの期待できる銘柄探しには重宝できる指標であろう。