ホーキングの最後のまとまった本かと思います。彼は、斬新な理論構築をすることはなく、そのせいでノーベル賞は取れませんでしたが、相対論と量子力学の知見をミックスすることで、ブラックホールや宇宙の始まりについての独創的な考察など、現代物理学に大きく影響する金字塔を打ち立てました。
特に、ホーキングは宇宙の始まりだけでなく、時間の本質など、我々にとっての根本的な問に対して考察することに生涯つとめていたように思います。
本書はその成果を一般向けにわかりやすく解説したもので、まだ、十分読んでいませんが、この先が大変楽しみです。