【ネタバレ注意!】
124巻のテーマを端的に言うと、「暴力といじめ」についてで、さらにボクシング漫画かどうかが怪しくなってきた感があるコンテンツでした。 また、仮に一歩復帰の伏線としてとらえた場合、「人外」というキーワードが何度か出てきますが、このテーゼについては、30巻前後で一歩が日本タイトルを得た際の「勇気」よりは今後あまり出ることはなさそう、、、
一応、この巻にて一歩が野外で行う不良少年向けのボクシングトレーニングを行う内容は、終止符を打ち、やっとかなり長かった迂回ルートから戻る感じで当巻は終了します。 一応、マガジン誌ではリアルタイムに「はじめの一歩は」欠かさず、目を通しておりますが、その際よりはテンポもよく、想像していたよりも退屈しないで読めたのは良かったと思います。しかしながら、後輩・弟子ネタは既に直道(後のハンマー・ナオ)がいましたし、現行でも板垣がいるわけですから、わざわざ新キャラを出してまで、ここまで話を長くする必要があったのかと矢張り疑問が残ります。 育成ネタなら、もう数十巻クラスで不毛な扱いを受けている板垣にフォーカスを当てればよかった気もするのですが、、、
星3の評価はこれでも結構甘めに付けたつもりです。 特にこの巻では本格的な胸躍る試合が皆無ですから、読み手によっては、さらに低い評価をつける方もざらだと思います。
まあ、本作でやっと軌道が元に戻ってきた感じですから、次巻に期待ですかね???