居眠り磐音こと坂崎磐音の嫡男・空也は16歳でひとり武者修行に旅立ち、今は19歳。試練の十番勝負を経て空也はいかに成長するのか。今回はその五番勝負。
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長崎へと辿り着いた坂崎空也は、島巡りで出会った長崎会所の高木麻衣と奉行所の鵜飼寅吉と再会した。そして、長崎奉行・松平石見守の命により「大坂中也」という偽名を名乗り武者修行を続けることになる。一方、江戸では薬丸新蔵が野太刀流の道場を開いたのだが。。。
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長崎会所と長崎奉行所の庇護のもと、長崎で異国情緒を楽しみながら剣道場で鍛える空也の姿、なぜ空也が長崎に来たのかが明らかになってきます。また、海賊船の異国剣士との緊迫の五番勝負も面白い。
下巻で青春篇が完結とのこと。まだ五番勝負、早すぎる感あり、何故?。読むのが楽しみです。
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■本書の基本情報
・筆者:佐伯泰英(サエキ ヤスヒデ)
・略歴:1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。'99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る。
・出版:双葉社
・発売:2018年12月
・ページ数:319p
■これまでに購読した佐伯泰英の著書
・「異風者」
・「密命」(全26巻)
・「夏目影二郎始末旅」…第14巻で読み止め
・「古着屋総兵衛影始末」(全11巻)
・「吉原裏同心」…第16巻で読み止め
・「居眠り磐音江戸草双紙」(全51巻)、「居眠り磐音江戸草双紙 読本」
・「空也十番勝負 青春篇」…第4巻まで(本書)
・「酔いどれ小藤次留書」(全20巻)
・「新・酔いどれ小藤次」…第13巻まで