補助金業務に携わっている者の立場からの感想です。著者は補助金が地方再生のためのガンだとおっしゃっていますが、補助金制度があるからこそ日本全国どこに住んでいても同水準の行政サービスを国民は受けることができるのです。果たしてそれがガンなのでしょうか?地方再生というと如何にも地方は駄目だという印象を受けがちですが、地方ならではの生活スタイルや四季の移ろいを感じながら伝統行事が脈々と受け継がれていることもあります。確かに少子高齢化は避けられない現実です。しかし都市部に住むことイコール幸せなのでしょうか?地方には地方なりの良さがあります。そして補助金は厳格な交付要綱に基づき適正に国民のために使われています。著者の地方を改革してあげなければ駄目になるという主張は違うと思います。