小説、新書もよく買って読みネット動画もみるくらいの百田さんのファンですが正直、がっかりしました。
客観的で緻密な歴史書、もしくは叙情的で心に響く小説両極端な作品を期待してましたがどっちつかずの良いところなしでした。
自虐史観の脱却がメインテーマなはずなのに冒頭の古代史から媚中、侮日的な表現が多くで驚いた。
いつもの発言から神話から始めるかと思えばマルクス主義的な時代区分である縄文弥生時代から書き始め、極めつけはキワモノの左翼学者くらいしかとなえていない継体天皇王朝交代説という万系一世の否定。。
中世、戦国は大衆イメージと大差のない通説を淡々と書いてあり教科書の要約の域を出ない。
近代史でいつもの百田節らしきものが出てくるが踏み込みが甘く特に面白くもない。
細々言えば事実誤認も少なくなく歴史書としてはお粗末な仕上がり。。
ファンであるからこそ失望した書籍でした。。