本の厚さが2.5cmを超える本です。本が立ちます・・・。「なんせ、ひどい時代だけど、リーダーとして、将軍、管領は責務を全うしよう、と頑張ったんだな・・・」という読後感を持ちました。「そもそもの設計(体制)が悪すぎる(将軍の直轄領が少ない=将軍の力が相対的に弱い)」を起点としているので、義政、義尚、義稙は、センスがないよね・・・と思うものの、他の将軍や管領に能力がない、意志がダメダメ、とは思えませんでした。室町時代は人材がいなかったが故に乱れ続けた、というよりは、そもそもの仕組みの悪さを克服できなかったが故に、活躍できるはずだった人材が無念のうちに死なねばならなかった時代、と思いました・・・。