この本は、「金融政策に未来はあるか」という題名ですが、金融政策の未来については提案していません。
そもそも、日銀のインフレ目標政策は、インフレと失業率のトレードオフの関係がある「フィリップス曲線」の説明がないと、わからないのに、全く、説明していません。
インフレ目標が2%で、失業率が2.5%程度の完全雇用に達するというフィリップス曲線を説明しないで、金融政策を論じては意味がありません。
日銀理論の代表者の「翁邦雄」氏をよく引用しているので、反リフレということなんでしょう。
黒田日銀が結果を出しているのに、違う記事では、最悪の作戦の「インパール作戦の再来だ!」と、決めつけているので、話になりません。
高橋洋一氏の「この金融政策が日本経済を救う (光文社新書)」を読んだ方が、現実を理解できるでしょう!
残念な金融政策の本でした。