この本を読みたいと思ったのは、幼い頃に読んだ、ヘレン・ケラーの日本版だと知った時でした。耳が聞こえなければ言葉は、喋れない。目が見えなければ形や色を理解出来ない。才女である安さんが、最後迄諦めずにれんさんに言葉の意味を教える為に翻弄する姿に疑問や、安さんにとっての利益を考えると、色々な邪推が生まれたりする。日本版ヘレン・ケラーなのだから、純粋にれんさんの可能性を伸ばしたいと考えるべきなのであろう。幼少期に、友達になったキワさんの事、キワさんにとってはれんさんの事、このへんが原田マハさんの日本版ヘレン・ケラーなのだろう。ヤッパリ、最後は、泣いてしまいました。