待ちに待った5巻。こんなに読むのにいい意味で疲れる漫画はありません。
ネタバレです。
ついに結ばれる2人。矢代にとって百目鬼とのそれは経験したことのない乱暴ではない優しい行為。子供時代の壮絶な体験から「淫乱、変態、ドM」という鎧を着ていますが、百目鬼との行為でその鎧が脱がされたのか、最後涙を流します。しかし、またその鎧を着て眠ってしまった百目鬼を置いておいて出ていきます。「いらないから捨てた」と言いますが、「失うのが怖い」ので「捨てた」のかなと。しばらくして百目鬼は目を覚まし追いかけますが...。でも、百目鬼がだんだん頼もしく、強い男に変わっていくような気がしました。
竜崎は平田に一矢報いるべく刺しますが、逆に刺されてしまいます。そこへ警察が。それは竜崎を助けるための矢代の策。竜崎は意識不明の重体に、平田は軽症。どうか竜崎を死なせないでください。竜崎は実はいい奴、矢代を竜崎なりに守っていたのでしょう。切れ者の矢代、矢代も気がついていたと思います。
平田は過去、三角の右腕の黒羽根をつまらない嫉妬で刺して殺していました。クズですね~平田。
矢代は竜崎の恋人を助け出し、影山の所へ連れて行きます。そこでの影山と矢代のやり取りが切ない。影山のこの悪意のない、鈍感で無神経な言葉にたまにイラッとします。
まだいろんな事が解決していないけど、とりあえず前編が終わったと言うところでしょうか。
今後の百目鬼の活躍に期待。矢代の複雑怪奇な気持ちは分からないではないけど、百目鬼を捨てないでほしいよ。で、百目鬼にはどんな形でもいいから側に居て欲しい。
しかし、読後ぐったりしました。後編、期待しています。矢代大好きです。