もぅ表紙だけで「やられて」しまいました(^^;
Penが編集するとここまで掘り下げられるのか!
仏像の世界に革新をもたらした二人の仏師をこの国宝が人気になる平成二十九年に取り上げるペンのアンテナの鋭敏さに脱帽するばかりです。
仏像の背景にある切実な祈りと熱意、それらを余すところ無く実像に移しかえた力量と才能。
まさに西洋のルネサンスに匹敵する人間復興と言える東大寺のプロジェクトにこの両名があたったのはさだめだったのかもしれません。
対談は仏像といえばこの人、いとうせいこう氏と井浦 新氏が魅力を語ります。
そして慶派という奈良仏師の流れを解説、運慶の代表作からその見所までを網羅。
また快慶のスタートから飛躍の原点をすばらしい写真に撮ってくれています。
また仏像の技法や種類にもページを割いており読み物としても充実はさすがPenというところでしょうか♪
仏像女子にもわかりやすい構成で書かれていますので興味のある方々には良い一冊だと思いました。