ヒロイン万里子が持ち前のやさしさと度胸でここまでくぐりぬけてきましたが、どうももう彼女だけの手腕ではどうにもならなくなってきました。
1巻からその予感はありましたが、もうすっかり「王子さま(比喩ではなく)とのラブロマンス」になってしまったことが、個人的に残念でもあります。
しかし10巻ラストにこの作者が描く特有の「愛」が見えてきて、次巻が楽しみになってきました。
高尾滋の「見返りを求めない無償の愛情」が好きでずっと読んできましたから。
…まあ商業少女漫画の常としてその愛情にはたいてい褒賞が返ってきちゃいますが…