先の4作品から草笛物語を読み終わり、
その完成度に、
羽根藩の創作という素晴らしい大仕事を成し遂げ、
作者の大願は成就したと思いたい。
いや、むしろ蜩ノ記から想起した読者の大願を、
作者は見事に叶えて旅立ったというべきか。
かっこよすぎるぜ!葉室麟!
どこか心配になる若い主要キャラクター達がおりなす物語は、
読む人に藩の未来を危惧させてしまうかもしれないが、
読み進むにつれどんどんと読者の心へ明るい光を差し込ませてくる。
1冊をサラッと読者に読ませきるのも、
この作者の手腕によるものだろうな・・・
羽根藩シリーズ5作品は、それぞれ個別に読んでも面白い作品ですが、
出来れば「蜩ノ記」から読んでいただきたい。
悲しい場面、嬉しい場面でたらふく涙しましたが、
草笛物語で、人はカッコイイ場面でも号泣できると知りました。
って、私だけかもしれませんが・・・
とにかくオススメの作品です。
あ゛~~~草笛吹きてぇ~~~