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レビュー
5
2018-04-08
- 商品の使いみち:趣味
- 商品を使う人:自分用
- 購入した回数:リピート
- 徳右衛門、人生最大の危機
- 主人公は八十石取りの御先手弓組与力・浜野徳右衛門。役目は江戸城下梅林門の警備。日々のお役目は無難にこなし、偉くなるより家庭円満の暮らしを愛するマイホーム侍。優しき徳右衛門の家族（妻：志乃、息子：慎之介、娘：蓮）との交わり、まわりの人々との人情話しや事件あれこれ、その最終巻。
他の組との剣術試合で四人抜きし、その剣の腕を買われ、加役（期限付き）で火付盗賊改の召捕方に加わった徳右衛門。しばらくして大店・井筒屋に賊が押し入り、その探索に火盗が出動。現場で賊の仲間割れ？で殺された男は、徳右衛門が一年前に行き倒れを救い、井筒屋に仕事を世話した者で、引き込み役と思われた。火盗の上役にその責任を問われ、『賊を捕えないと改易か、悪くすると切腹』と脅される。必至に賊を追う徳右衛門、その結末は。。。
*
人生最大の危機に直面した徳右衛門が武士としての意地と剣の腕前を見せ、裏では志乃、慎之介、小者の小平次が賊探しを手助けする。家族の深い絆を感じさせてくれました。
事件を解決した後の家族団らんの風景が、徳右衛門のマイホーム侍ぶりを物語っていますね。
『。。。「さあ食べましょう。あなた、こちらにいらしてくださいな」
茶の用意をしてきた志乃が顔を向けていう。
うむと応じた徳右衛門は、幸せそうな妻と子を眺めて、
（この妻と子に恵まれたわたしは、果報者だ）
と、心の底から思った。』 -
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