所謂、小吃ジャンルに位置付けられる台湾料理(一人だけでも気軽に食べられる分量で、小皿に盛り付けて提供される、ちょこっとした台湾の一品料理)について、カタログ的に、幅広く網羅的に紹介した一冊。特定の店についての記述も一部含まれるが、基本的には、お店の紹介ではなく、料理の種類の紹介。そういう意味では、台湾旅行の初心者ではなく、玄人向けにターゲット層をセットしたコンテンツだと言えるかも知れない。
美味しい店を知りたい人は、正直、別の本を探した方が良い。
美味しい料理を「料理名称として」知りたい人には、本書が良い助っ人となるであろう。本書で料理名を調べた上で、具体的な美味しい店や住所については、グーグルを使ったり、台湾の友人に尋ねたり、もう一段階の情報検索が必要になる(こういった努力ができない場合、本書をフル活用することは難しい)けれど、買い物と一緒で、こうしていろいろ調べて迷う時間も、旅行の楽しみの一つになるだろう。