先に読んだ「おしい刑事」が結構笑えたので、続編の本書を購入しました。
主人公は押井敬史刑事(おしいたかふみ、32歳、巡査長)。いつも卓越した推理力で難事件を解決に導くが、毎回決まってあと一歩のところで手柄を逃す。そのため周囲からは「惜しい刑事」と呼ばれている。
今回は押井がいる刑事課強行犯係に、灰田絵奈(はいだえな)という新人美人刑事が配属される。名前を聞いて『ハイエナ?』と不吉な予感を抱くも、淡い恋心を抱いた押井、灰田、これまで数々の事件で手柄を横取りしてきた横出の3人を中心に難事件を解決していくが、今回も『惜しい』の連発で、最後は押井にとって大ショックな結末が。。。
『なるほど』と思わせる推理のシビアさと、最後の笑える落ちとのギャップは、まさに”笑説”ですね。
◎5編の内容
・『おしい刑事と不可能犯罪』 … ある殺人事件で抜群の推理力を働かせたが、灰田に手柄を。。。
・『おしい刑事と国際交流』 … ある韓国レストランシェフ殺人の犯人を特定したが。。。
・『おしい刑事と殺人舞台』 … 灰田とデートのつもりのイベント行事で殺人事件が発生し。。。
・『おしい刑事と小学生』 … 小学校校長の殺人未遂事件の犯人を小学生に言い当てられ。。。
・『おしい刑事と雪山連続殺人』 … 灰田に旅行を誘われウキウキ気分だったが泊まったホテルで。。。
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■本書の基本情報
・筆者:藤崎 翔(フジサキ ショウ)
・略歴:1985年茨城県生まれ。高校卒業後、6年間お笑い芸人として活動。2014年に『神様の裏の顔』で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー
・出版:ポプラ社
・発売:2017年6月
・ページ数:363p
■これまでに購読した藤崎翔の著書
・「おしい刑事」