クイーンについてはCD1枚と、YouTubeで聞くぐらいでしたが、映画を観て例に漏れずファンになり、アルバムを買ったり検索したりの日々です。最後の恋人ジムハットンが書いた本もあると知り読んでみたくなりました。
クイーンについてあまり知識がないので、冒頭の写真も含め貴重な本でした。文章は読みやすく、興味深く一気に読めました。当時クイーンやフレディ・マーキュリーがいつどのような曲を作っていたのかどのようなイベントをしていたか、ファンの反応、も知れました。
人名がたくさん出てきて「この人誰だっけ?」になることもありましたが。
フレディは、気まぐれで時々暴君、しかし根は優しく寂しがり屋、誰に対しても気配りがある人というイメージに。家の中ても常に複数と行動していて1人になることがほぼない生活にも驚きました。
人生最高の休暇であったという日本旅行記や、猫とのやりとりなど、とても楽しめました。
ジムハットンも、フレディの名声に擦り寄ったり媚びたりしないタイプの人だったみたいで、だからフレディも好きになったのかなと。
毎朝の呼びかけや、常に愛情を確かめようとするフレディに切なくなります。
その分、弱っていき亡くなってしまうこと、亡くなったあとジムや従業員に対するメアリーの過酷な仕打ちは悲しく、涙が止まりませんでした。最愛の人が亡くなりとても悲しいのに、さらに追い討ちをかけられたのかなと。
メアリーに悪気はないという指摘もあるようですが、仮にそうでもフレディを献身的に看病した人達を(看護人として雇われた訳ではない)しかも内2人は病気なのに即追い出し、フレディへのプレゼントは持っていけ、でも写真1枚持ち出すのも拒否とは過酷な仕打ちに変わらない。
フレディの生前からジムを気に入らず、ジムの昇給や高額なプレゼントに反対するなど何かと口出ししてたようでスッキリしません。
遺産の大半はメアリーに譲られ墓の場所もメアリーしか知らない。ジムは従業員と同額の遺産。半ば便利使いされてたのかと思うような描写もありました。メアリーはほとんど語らずジムの言うことも「想像力」とウソ扱いだったようですね。
フレディがジムを「ハズバンド」と呼び結婚指輪をし続け何度も愛してるが確認したこと、最後に一緒に暮らし大事に思っていた人というのは事実であってほしい。遺産分割も揉め事も含め最後の方は全て悲しいです。