本をあまり読まない人間です。”本屋大賞”の看板につられた100%ミーハーです。
あらすじにもあるとおり序盤で、鏡に引き込まれたりというシーンあたり、ファンタジーな感じかな?もっと若年層向けだったかな?と一瞬よぎりながら読み進めましたが、そんなスレた大人の貧相な感性は全然お呼びじゃなくて(苦笑)、速攻で物語の世界にグイグイと引き込まれました。
情景や登場人物たちの心情の描写など、くどくなく読み易い言葉で的確に捉えていて伝わりやすい表現です。伝わりやすいから本の中の世界が、人物たちのやり取りがくっきりとイメージできてしまって、だから簡単に本の世界に入り込めてしまいます。物語の終盤、クライマックスに突入してからはもうページをめくる手を止められません。いろんな伏線が繋がっていくのもたまらなく面白い。