結構話題になった本ですが、実を言うと、買ってはじめて漫画というのを知りました。
本書に出てくる人は、能力も高く、特別な例であまり参考にならないというような意見も聞きますが、その点はあまり気になりません。
むしろ、本書に即効性を求めてはいけないのでしょう。すぐには効かなくても、ちょっとしたヒントやきっかけになれば意味があるのではないでしょうか。
それよりも気になったのは、本書は何人ものエピソードを掲載したオムニバスであるため、ひとりひとりのケースについてはそれほど詳しく書かれていません。
そのため、本当につらいときのエピそードなどは軽く触れられているだけのような気がします。そういうときのことを書くこと自体は確かにつらいと思いますので、難しい部分もありますが、それぞれの人の本当に大変だった部分を、もう少し扱ってもよかったのかなと言う気がします。
その辺りが、少し期待から外れていたようにも思いますが、気楽に読めるという意味ではこれでいいかなとも思います。