全国の病院で、本書にある症状の患者さんに対応できるドクターが、ほんのわずかという現状。なにせ私自身、じつに11人目のドクターとの出会いにより、自身の置かれた状況を知ったという有様なのだ。18年もの間、単なる鬱と誤診され、延々効果無き投薬治療を続けてきたのだから頭痛い。自閉症の二次障害は見抜けなくとも、せめて解離性障害と統合失調症との見分けくらいしっかりつけてほしいものだ。症状は似通ってても治療内容はかなり変わってくるのだろうから。人により意見は様々だろうが、自分にとって本書に出会った意義は大きかった。