穴に飛び込んで出られなくなったオオカミのトボケた雰囲気がいいです。これ、本を傾けたり振ったりしてオオカミが穴から出るのを助ける、ということで、読み聞かせ等で読み手と聞き手とのやりとりが生まれるタイプの絵本です。表紙の絵は穴に対して斜め上からの俯瞰ですが、中身の絵は、穴を真上から覗き込んだ感じ。つまり、本を床やテーブルに寝かせた状態が、重力の向きとしてリアル。親子で隣合って読み聞かせするとちょうどいいのですが、集団の前での読み聞かせでは当然に本は立てることになるので、リアルな重力の向きとしてはおかしくなります。