●著者は28か月コース且つ、3度の受験期間≒経験年数は中上級者の方
著者は、純粋なLECの15か月春コースの方ではなく、途中で辞めて、更に秋に編入コースを受けている方で、受験年数は2年以上の中上級者に近い方で、初学者の私としては、あまり参考になりませんでした。著者の各紙の合格体験記を見れば一目瞭然です。
通常の15か月「春」コースではなく、スパンの長い「秋」コースの受講者です。翌年受験の方ではなく、翌々年以降に受験するコースで、LEC福岡単独講座の「春」コースを短期間受けた後、途中から約18か月の「秋」コースに乗り換えています(編入?)。
本誌2ページ下部に記載の「春」スタートの学習スパンではありません。短期で合格したかを装い、非常に紛らわしい。
2014年の3月にスタートし、2016年の7月に受験しており「28か月間」(=2年4か月)「3度の受験期間」=「中長期間」で合格している方です。
●テクニック???
例えば、98ページの選択肢は順番に読まないという考え方など(百歩譲って一理あるとしても)テクニック?と言うには大変幼稚で浅はかな理論です。
●答練模試
1月スタートの重要な精選答練「実力養成編」の詳細は一切書かれていませんが、これを受けていないと、過去問とファイナル編+模試だけでは、問題の絶対数が少なすぎて、まず対応できません。スパンの長い「秋」コースの方は「実力養成編」を100%受講した上で、皆さん受験をしています。
●最後に
批判ばかりになってしまいましたが、司法書士資格保有者として恥ずかしい理論論議、テクニック???が多々書かれているので、巷で出版されている短期合格を装った本の内容と似たり寄ったりの内容です。
本当に苦労した事を言いたいのであれば、中長期受験生であった真実を書いてほしいです。
著者のような小手先では遠回りしてばかりで受かりません。
短期で簡単に受かる試験ではありません。
実際にそれなりの学習期間は必要です。
●追伸
実際に「短期」で一発合格される方は、公務員試験や行政書士試験の経験者、司法試験崩れの方など、法律を学んだことのある方です(予備知識のある方は有利です)。予備校の言う短期合格者は、15か月コースを受けた後、再度同じ講座又は他の予備校に鞍替えした方等も一発合格者に含まれるのは業界の常識です。
世の中、上手い話しはありません。
体験記やテクニック本は、鵜呑みにしない方がよいでしょう。