久しぶりに心が洗われるような物語に出会いました。
小さな頃に傷ついた過去、身を寄せていた神社でいつも側にいてくれた「存在」は誰だっただろう?
失われた記憶の中にあった温かい思い出。それを主人公があやかしとの出会いによって取り戻していく過程がよかったです。
6話構成の中、1話ごとに柱となる物語のエピソードがあり、そのどれもが胸を打ちます。
おばあちゃんの「あやかしは怖くないよ。やさしい存在なんだよ」という諭す言葉もよかった。
比翼連理という縁結びの言葉もとても素敵でしたね。
大切にしている絵本のタイトルに隠された意味、込められた想い、どれもに深い愛情を感じることができます。
「大切な何かを教えてくれる本」です。子どもにも大人にも読んでみてほしいおすすめの本です。