まず、とても愛らしい表紙に惹かれました。私自身がヒトが苦手なので読んだら共感と共に最後は胸に希望が湧くかもと思い購入しました。読み始めてみてチェブラーシカやムーミンを読んだ時の様な外国のテイストに違和感を感じました。また奇想天外のストーリーは当初私が求めていたものでは無く本当に子供向けで失敗しちゃったかも?とも思いました。他に興味のある本が数冊ありそれらを先に読み終えてから再びこの本を読み始めました。そうしたら素直にストーリーが入ってきておもしろく読み進められました。恐らく先入観が取れてまた多少読んでいたことで時間と共に私の中に知らないうちに馴染んだものと思われます。私の頭の中ではこの物語は祖敷大輔さんの絵でアニメーションの様に展開されていて本当にこれが映画化されたらどんなに素敵だろうと思いました。私のよくあるパターンで初め少し違和感や抵抗を感じた後になぜかそれが大好きになるということがありそれはムーミンやチェブラーシカだったり真心ブラザーズやマックナゲットだったりと分野は様々なのですがこのハリネズミの願いもこの度めでたく仲間入りしました。調べたところ表紙や挿絵がシルクスクリーンで販売されていることが分かりそれも欲しいなぁ~と思っています。私は本物には輝きや強さがありそれらは永遠に廃れることはないと思っているのでこのハリネズミの願いも読み継がれ百年後もきっと誰かの大切な本になっていると思います。この本には様々な動物達が登場しますがそれと重なる様にこの本を書いたトーン・テレヘンさん、それを日本語に訳して私でも読めるようにして下さった長山さきさん、愛らしい絵を添えて下さった祖敷大輔さん、世に送り出して下さった出版社の皆さんと様々なヒトに感謝の気持ちが湧きました。どうもありがとうございました。