私はマスコミ報道などを見ても、小保方さんが嘘をつくような人には思えませんでした。人間だから確かにミスもあり、その対応がまずかったのかもしれません。ましてや科学者であれば・・・でも、彼女が故意に人を騙そうとするような人には見えませんでした。
そういったこともあり、この本を購入しました。
この本を読んで感じたことは、(あくまでも小保方さん目線になりますが。)やはり彼女は人を騙すような女性ではなく、素直で心優しい方なんでしょう。ただ科学者であるには、悪く言えば弱すぎたのかもしれません。ものすごく優秀な方なのに。
でもだからといって彼女の声がかき消され、「声の大きい者」の意見が通り、自分の保身ばかりに必死になっている人ばかりの科学界とは恐ろしいと感じました。本書を読んで、まったく反論の声があがってこないも気持ち悪いです。都合の悪いことには黙り込むんですね。また、数少ない彼女の「味方」の先生方にも何か対抗できる手段があったなら・・・。
マスコミはさらに恐ろしいです。この件に限らず、以前から一部でのマスコミの不誠実・勝手な憶測・取材力不足で誤ったことを平気で真実かのように報道し、なんにも偉くもないのに「報道の自由」を振りかざして特攻する態度は目に余るところがありますが、今回も我先にとロクな情報収集もせず、彼女ばかりを悪者に仕立てるような偏った報道。何とかならないのでしょうか。この本が出た今こそ、公平な報道をしようというまともな報道者としてのプライドがあれば、動くべきでは?
私は何もできる力はありませんが、科学者としての道を絶たれた彼女の今後を案じながら、この本の購入が、彼女の気持ちや経済面など、少しでも何かの足しになればと思います。