西原理恵子さんが大好きなので、その流れで購入だったのですが。
いやー、高須先生って、実は凄い人だったのね。儲けてるってこと以上に、その社会還元の姿勢が素晴らしい。
テレビCMで、ドバイにヘリ飛ばして、西原理恵子もちゃっかり一緒に出ちゃったりして、何だかバブリーだな、なんて思ってたんですが、いやはや。
西原理恵子節で、下世話に面白く書かれていますが、チベットやら何やら、貧しい国の子どもたちのために、金をばら撒きまくる姿は、本当、凄いです。
「安全なとこで、社会情勢あーだこーだ議論してるより、何も言わずに金ばら撒いてる方が何千倍も偉いよ!!」と思います。
あと、純粋に、パートナーの在り方として、憧れます。
お互いに、精神的にも経済的にも自立していて、酸いも甘いも苦しいも激痛も経験して、その上で、「人生の大切なものが何なのか」という価値観が同じだから、一緒にいて幸せなんでしょうね。
高須先生の「人は欠損に恋をする」って言葉にグサリ。
そうね、相手に足りないものを補いたい、支えたいと思うからこそ、一緒にいたいと思うのね、なんて、しみじみ。
本は薄いけど、買って損はなしだと思います。
以下、追記です。
西原理恵子節の、人生の深みも下世話もチャンポンな内容です。
国際的なボランティアから、ブラジル女性の股の整形の話も、鶯谷の風俗の話も、まぜこぜです。
そういうのを全部同列で描けちゃうところが西原さんの凄みというか面白さだと思うのですが、「毎日かあさん」の感覚で読んでしまうと、ちょっとびっくりするかも。