■１９４４年制作米映画「カバーガール」のDVD■ 当のアメリカでは１９４４年に公開しているようですが、 日米は戦争の真っ只中、敵国の娯楽映画なんて以て の外。日本での初公開はずっと後の１９７７年１０月８ 日らしいです。まあそれにしても随分後になってしまい ましたね。当時のアメリカ映画を観る度に思うのは、北 アメリカ大陸の内地では、戦争の「せ」の字も無かった かのように、優雅な娯楽映画を制作しているということ です。陸地が広大ということは実に羨ましい。 さてこの映画、リタ・ヘイワースが好きなので出演作品 を探して購入した内の一つです。ジーン・ケリーさんを 相手役に、歌って踊ってのミュージカル映画です・・・・・ ブルックリンの小さな劇場主で且つ振付師でもあり自 らもダンサーとして出演しているダニー・マクガイア（ジ ーン・ケリー）と８人のコーラスガールの中の一人ラス ティ・パーカー（リタ・ヘイワース）は恋人同士。或る日 ラスティの同僚のコーラスガール、モリーン(レスリー・ ブルックス)が雑誌ヴァニティの花嫁に扮するカバーガ ールのオーディションのチラシを持ってきた。興味を抱 いたラスティはオーディションを受けてみることに。勿論 モリーンも来ていたが、先に受けたモリーンのズルイ 助言で案の定、ラスティは不合格になる。だがそのモ リーンが有力候補となり、雑誌社のオーナー、ジョン・ クデール（オットー・クルーガー）と、オーディションの面 接担当者コーネリア・ジャクソン（イヴ・アーデン）とが 揃って、ダニーの劇場へ様子を見に来る。ところがクデ ールはモリーンよりもラスティを一目見た瞬間に心を奪 われてしまう。その理由は４０年前、クデールが若かり し頃の事、小さな舞台のダンサー、マリベル（リタ・ヘイ ワースの二役）に一目惚れした昔に遡るのだが、何と そのマリベルにラスティがそっくりだったのだ。驚いた クデールはジャクソンに命じて早速ラスティに連絡を取 る。ラスティはサクセス・ストーリーを駆け登るのか？ 映画の中で、リタ・ヘイワースも美貌の持ち主ですが、 何と何と、他のコーラスガール達も、そして選考担当 者のジャクソンも、何れ劣らぬ美貌の持ち主ばかり。 このような賑やかで美しい映像（テクニカラー）の映画 が、あの激しい日米戦争の最中に作られていたとは、 まさにアメリカの経済力とその内地の余裕さには驚愕 してしまいます。