コマツシンヤさんの描く世界はやはり独特だ。
しかぁし、どこかなつかしい映像に心惹かれるのであります。
「八月のソーダ水」もそうですが、絵本にも似たファンタジックなストーリーで
読む者を心から楽しませてくれます。
「ソーダ水」は一話読みきりのストーリーが集まったものでしたが、
この「つるまき町」は、ひとつながりの物語になっており、
ひと夏の子供時代の冒険のお話なのでありました。
しかしそこはわたしたちの世界とは少し違う、もうひとつの法則により動いている所だったのです。
そして主人公の少年はその法則をすこし歪めてしまいました、はたしてその結末は♪
植物と心通わせる少女との出会いが、少年の夏の時間にするりとすべりこんでいきます。
その甘酸っぱい想いにどうぞにんまりと笑ってやっていただきたい。
つるまき町ひと夏の怪奇憚の結末は?さぁ、御代は読んでのお帰りだよ(^。^;