これまでモチベーション(やる気)といえば量でしか議論されず、モチベーションの質という視点は欠けていた。しかし今必要になっているのはモチベーションの量ではなく質。にもかかわらず量を強調すると肝心な質が落ちるという著者の指摘はまさに目から鱗。
こうした体質を変えるのは岩盤規制を取り払うように骨の折れる作業だが、本書に述べられている方法は試すに値する。仕事を二種類に仕分けするという発想も面白い。
企業と社会に漂う閉塞感を打破するには必要不可欠な視点であり、また自分自身の仕事に対する関わり方を見直すうえでも大いに参考になった。