ツイッターをなさっている作者さんの写真付きツイートが他の方のRTで回ってくるたびに、心地よい風に吹かれるような気持ちになっていました。
80ページの写真の動物たちはみな優しい表情をしています。
砂漠の大きな黄色と広い青空。時々、木や草、あとは光と影、自然に溶け込んだ自由な彼らの姿は幸せそのものです。
日本人のミナコさんがUAE(アラブ首長国連邦)でUAE人の方と結婚して、『動物は飼わない』と約束、その後『動物は極力飼わない』→『動物はできることなら飼わない』→『動物は仕方なかったら迎える』と変わっていく経緯が後ろ15頁ほどのエッセイにまとめられています。
親を殺された子、砂漠に置き去りにされていた子、怪我をしていた子、目が合っちゃった子たちはアルケトビ家に迎えられ、家族になっていきます。
それは飼うという上下関係ではなく、同じ高さに立つ別の種族です。
人間に出来ないことを補ってもらい、相手に出来ないことを自分が補う。
広大な砂漠と大きな家族、今日もきっと賑やかなんだろうな~。