日本はどうなってしまったのでしょうか?希望にあふれた若者が何故、自ら命を絶ってしまったのか?実に重い内容でした。創業者の理念は、数十人規模の企業であったうちは、働く者たちの理想に適う環境だったのでしょう。しかし店舗を拡大してゆく中で、その理念のみが独り歩きをし、やがて、理念が働く若者たちの環境を優先してゆくようになっていったのでしょう。それにしても素直で、しかも真面目な若者が、こうした不幸に遭遇してしまう環境こそ、今、改善しなければならない日本の課題なのではないでしょうか。外食チェーン等の店舗で明るく、笑顔で応対する若者達を見るにつけ、その待遇や環境はどうだろうか、と考えさせられます。「社員は家族」とまでいう創業者、そこには「社員のための会社なんだ」という意味合いが含まれているように思います。自殺した家族との間で裁判にまで進んでしまったようですが、その創業理念が所詮「会社のための社員」だったとしないためにもワタミと創業者の誠意ある対応が望まれると思います。