全320ページ。オール・カラーのフィルムコミックです。分厚いです。
翁が媼(おばあさん)に初めて かぐや姫を見せる場面では、暗い室内と、光という「明暗」の対比が、とてもきれいです。絵巻物がフローリングの上をすべるように転がっていく場面や、桜のある場面も、美しいと思いました。あの水彩風の絵が、きちんと再現されてます。
この上巻は、和紙のようなオープニングから、5人に求婚される場面までです。「ですから ほんとうに宝ものを手に入れられたなら わたくしも よろこんで その方の”宝もの”になりましょう」というセリフの次にある、かぐや姫が口を閉じたコマ。その下の「つづく」という字で、上巻は幕を閉じます。まだ映画を観てない人は、展開が気になりますね。