十二国記のスピンオフ的短編集です。
本編を読んでからのほうが楽しめるかもしれません。
いずれも国の王様のお話ではなく市井につましく生きる庶民のお話。
景王陽子さんの治世が始める前の物語が2つ、柳国の衰退が始まる兆しが見え始めた頃のお話が1つ、他にもう1つ。
個人的には一番最後の短編が良かったです。
例え国が傾き始めようと、戦の真っただ中であろうと民は「日々変わず田を耕し商いをし『日常を送る』ようこころがけつつ自然体で暮らしている。
これって家族と同じかもしれないなぁと感じました。
特別なこと(すんごく劇的なことや感動的なこと悲劇的なこと)が無くとも、日々をこれまで通りに過ごす。
これこそ、大切なことなんでしょうねぇ。
超久々に十二国記の新作描き下ろしが刊行されると言われてますが.....はてさて、いつになるやら...(笑)