小学生の頃母の影響で江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを学校の図書室で全巻読んだ私にとって、このお話はとても懐かしく、それが長年ミステリーを読むことが趣味である私の原点だと再確認させてくれました。
高校時代神保町の古本屋巡りを楽しみましたが、このシリーズの主人公栞子さんの本好きさ、古書店の描写がとても身近で心地よく、新刊が出るたびに予約購入して読んでいました。
1巻を読んだときの新鮮さの喜びに比べ2,3巻と少しトーンダウンしてきたなと感じていたのですが、満を持して登場した母・智恵子さんとのからみは十分読み応えがありましたし、何しろ乱歩のお話でひきこまれました。
少し進んだ栞子さんと大輔さんとの間柄とともに今後も智恵子さんとの駆け引きにも期待大です。
ドラマの原作としてではなく、本好きな読者をうならせるストーリー展開を今後も読み続けていきたいです。