私は医療関係者ではありませんが、身内・友人等9人が癌治療を受けました。。そのうち今も健在なのは2人だけです。皮肉にも治療を受けていない老人です。医師いわく「年だから進行も遅く治療の意味がない」という理由で放置していますが、その「放置」についてこの本は書かれています。亡くなった7人は、揃って手術⇒術前・術後の抗がん剤⇒の経過で、皆2年以内で命を落としました。健康診断で見つかり、とても元気だった人が治療により確実に弱っていきました。発見時が初期から末期まで様々でしたが、看病する立場からしたら「私が患者になったら抗がん剤治療だけは受けたくない」と思っています。この本を読んで再確認しました。ただし、作者の意見が100%正しいかは分かりません。医療の最前線で癌治療をする医師の本を見れば、なるほど、とも思います。結局、素人には分かりません。ただ、実際に間近で見てきて感じるのは近藤医師の意見の方が近いかと思います。完治して元気になった人が回りにいればまた変わったかもしれません。治療に迷った時、選択肢の一つとして考えるには参考になる本です。