「夢わたり」蓮と釉月は、それぞれ篁を探し回る。
「最後の破片」篁と釉月の最終話
「秋の鈴音」気難しい学者の遠縁に引き取られた女の子は、この家にはおこのさんがいると聞く。
「霊果」詐欺師の忘れ物である一個の桃。その日から何かに家を荒されることが続く。
「鹿鳴草」鹿鳴草は萩の別名。身請けされた遊女がその後に出家したという。一方、薬問屋の隠居は足を怪我した美女と知り合って・・・
「茶師の家」不思議な茶師親子に助けられた青年は、何も覚えていなかった。
「春の猫」仕立ての弟子に入った少女が見た子猫は、他の人には見えない。
「銀の台・金の盞」気位の高い日本人形。
「夏の言問い」梔子の木に現れる、若い洋装の女性の幻。