献立日記や食にまつわるエッセイと献立日記そのものの抜粋が収録されています。朝晩の二食ですがほぼ休みなく毎日作ってノートに書き付けてある働きぶりと筆マメさにやはり驚きます。
「バタ焼き」という言葉に昭和を感じたり当時の暮らしぶりを垣間見るのも面白いです。しばらく夫はおかゆで過ごしている日も貞子さん本人は自分の食事をきっちり作って召し上がっていて、ご主人は風邪ひいたのかなぁ、別に用意するのちゃんとしてるなぁなどと微笑ましかったり感心したりします。エッセイも日記も面白いです。
安野光雅の水彩画の表紙も素敵です。
こちらは献立ノートの分量が多いのでエッセイがお好きであれば「わたしの台所」という文庫本も良いです。私はそちらのエッセイ集から読み始めました。