やっぱり登場した、コミカライズ版『ゲート 自衛隊彼の地にて斯く戦えり』。絵柄が原作カバーイラストとは大分イメージが違いますが、画力其の物は十分なレベルでしょう。但し、内容は原作のダイジェスト版レベルに留まっている。今後、此のコミック版の内容が原作のダイジェスト版レベルを脱しなければコミカライズした意味が全く無い。構成担当者を加えてみては如何?自衛隊を『特地』に派遣する際、意見を求める為に某アニメ作家やファンタジー系作家を招聘した、とか、参考資料の為に幹部自衛官がアキバで「自衛隊タイムスリップ作品の映像ソフト(新、旧、TV版)」や「ファンタジー系映像ソフト」を買い求める姿の描写や、『特地』に持って行く装備を旧式な物で纏めた理由の描写も欲しかった。又、登場人物の絵も確定していない様子。登場人物のキャラクター原案画を原作カバーイラストレイターの『Daisuke Izuka』氏に描いて貰い、原作者とも協議した後にキャラクター設定画を決定してコミカライズに取り掛かるべきであったと思う。狭間陸将や檜垣三佐、柳田二尉、そしてエルべ藩王デュランのイメージがかなり違う。特にデュランが片目を失ったのは『アルヌスの丘』攻略戦での自衛隊側砲撃によるもの。負傷後に眼帯を左眼に付け、顔の傷は斜めに走る大きな傷(俗に云うサンマ傷)の様であって欲しかった。薔薇騎士団のノーマ、グレイのイメージもかなり違う。特にグレイはもっとズングリムックリな体型を想像していたので落差が激しい。此のままでは第3偵察小隊の富田二曹のキャラクター設定が大いに不安。何故なら原作1巻の銀座から特地に帰還する際の描写や2巻の園遊会での描写から考えて、清潔感と野性味を兼ね備えた結構イケメンのイメージが強い。そうでないとボーゼス嬢とイイ仲に為るのは難しいのではなかろうか?処で『門』を越えて来た『帝国軍』が領有・征服宣言をして『帝国軍旗』を掲げるシーンの絵だが、米軍兵士が『硫黄島』に『米国旗』を掲げた様子に酷似していてマジでムカついた。もっと別の絵に出来なかったのだろうか?追記:作中に出て来る“マ・ヌガ肉”ですが、原作では今イチ具体的にイメージし辛かったのですが絵に成って初めて理解出来ました。アレって要は“マンガ肉”だったのネ?肉の両端に骨が突き出している、アレ…。確か実際に作ったレストランが有ったと聞いた覚えがあるなぁ。