個人的に観てて飽きない作品です。
エミリー・ブラントも力を抜いた演技で、でしゃばることなく脇をこなすなど、
俳優陣もそれぞれハマってますし、そこそこ贅沢に使われています。
テレビ放送ではスタンリー・トゥッチ演じるナイジェルを
今風に『オネエ』に吹き替えしていたのは、いただけませんが…。
ちゃんと野心も持ち、いいものは認め、協力するプロ魂の『おじさん』です。
主人公に、やって、できて当たり前の『宿題』をやるだけでなく、
それ以上の『努力』をしろと戒めます。
競争社会(業界)での『血のにじみ』を教えてこの映画の醍醐味につながります。
そのための『犠牲』…。
強調はされているのでしょうが、家族なり友人なりの関係をおろそかにすると、
とたんに『そっぽ』を向くあちら風の演出(感覚)は少し悲しいですが…。
外国の野球選手が子供の誕生日に帰国したりするので、
あながち間違っていない風潮、国民性なんでしょうか…。
それゆえ、もともと本気でなかった仕事をやめ、
やりたかった仕事に向かうというストーリですが、
華やかでかっこいいファッションも楽しめ、
仕事に対する考え方も込められたいい映画です。
同じスタッフが集結しての作品もいくつか作られましたが、
『これ』を超えるまでには至ってないようです。