数学の苦手な人には、先生と生徒による講義形式なので良いかもしれません。特におすすめなのは、作図の仕方がまず最初の章で特集してあることです。数学が苦手な人は作図が出来ない人が多いので、大いに利用してもらいたいところです。
利用方法として考えられるのは、日常学習での予習や復習に使うことです。また分厚いので辞書代わりに使っても良いでしょう。ただし問題数が少ないので、別教材での演習が必要です。
どの科目にも共通していますが、苦手科目を持つ人は、暗記すれば解けると思っているふしがあります。誰でも解ける基礎問や単に知識を問う問題なら大丈夫でしょうが、入試レベルではそれだけではありません。数学なら、数式や定理の意味を理解しているかどうかを問われる問題もあります。ですからこのようなタイプの参考書で、まず概要を掴み、基本問題から類題まで数多く演習しましょう。そうすることによって、ようやく本質を徐々にですが理解できるはずです。