ライトノベルとしての「彩雲国物語」とアニメと漫画とそしてこの「骸骨を乞う」と彩雲国物語は同じようで微妙に人物像やストーリーが違うような気がしています。この本は4人のキャラクターの個別の内面の葛藤を描いているようなお話だと思います。個々のキャラの見方によって他のキャラが「え?!そんな解釈されちゃうの?そんな言われ方されちゃうの?」という場面もあります。でも、全体的には読んで満足できました。彩雲国好きなら読む価値は十分にある本です。☆を一つ減らしたのは、出来る事なら原作であかされていないけど女を見下す清雅の生い立ちや内面の話とか、主役クラスであったはずの秀麗の官吏としての成長や、秀麗のいなくなった後の燕青や静蘭、珠翠と楸瑛はどうなったのかとか、十三姫と迅は?とかこの本のような感じでもラノベでもいいので、読んでみたいなーという希望というか欲が、この本を読んで出たからです。