ニットソーイングを始めたい人には十分な内容だと思います。
ロックミシンの本では無いと感じた理由は、Tシャツやレギンスといったニットを使った物が多く、布帛を使ったものがほとんど無いからです。
布帛に使うのは縁かがりがほとんどかもしれませんが、直線ミシン+ロックミシンでブラウスやシャツを作るという方法も載せるべきだったと思います。
また、作りやすいものを選んでいるのでしょうが、せっかくピンタックやいせる方法を載せているのですから、その方法が活用できるちょっとレベルの高いものも載せるべきだと思います。
直線ミシンを使ったニットを縫う方法もわずかに出ていますが、押さえ圧調節について触れられていないのが不思議です。
ロックミシンを使う人は直線ミシンを持っているという前提で書かれていると思うのですが、直線ミシンを使わせるなら、直線ミシンでニットを縫う方法についても詳しく掲載すべきです。
この本で使われているロックミシンは「衣縫人BL55EXS」なので、本の通りに勉強したい人は高額ですが同じ機種を購入した方が良いです。
もちろん、他のメーカーの2本針4本糸のロックミシンを使っても特に不便は無いと思いますが、差動等で具体的な数値が出てくるため混乱する可能性がありますので、その点には注意された方が良いと思います。
型紙の内容はTシャツやレギンス、パンツ等の実用的な物が多いので、失敗してもそんなに苦にならないと思います。