具体的な事例を挙げながら、どういった着目点で子供の状況を観ていくのか。といった点がよくわかり、その結果をどう支援計画に生かしていくか。ということまで記載されていて、一気に読んでしまいました。
私は、教員ではなく、発達障害を持つ子供のただの「母ちゃん」です。小学校時代は、担任に恵まれ、子供ばかりでなく、私自身も支えていただけましたが、中学になってからは、全くの逆境。中学の交流のことや、自立課題について担任と話すことが出来ない状況で、この本と出会いました。教員との人間関係が定型発達の保護者と比べ物にならないくらい、難しいので、教員の立場で子供を観てゆき、教員ができる事。出来ないことを考えながら、中学の三年間を過ごして、高等部につなげなければならない時、この本は、本当に自分に寄り添ってもらった気がしました。直接面談で聞くより、感情が抑えられ冷静に考えられました。タイトルの「教師のため」でなく是非保護者に読んでもらいたい一冊だと思います。出来れば、部屋などの構造化についてのガイドもほしいです。