まじめにはメリットもあるが、副作用(実は日本の停滞の主原因!)もあることに気づいてほしい、という勝間さんの切なる願いが詰まっています。
「まじめの罠」の定義から、ハマってしまうメカニズム、その害毒と処方箋に至るまで書かれています。読み進めるにつれ期待した処方箋は全体の4分の1ほどでしたが、半分くらい割いてもっと具体例があるといいなと思いました。が、その時点でこの本を「まじめ」に頼りすぎかも・・
いかに自分がまじめの罠に陥っているか、まじめゆえ(!)ついそのまま素直に受け取ってしまい、読み進めるのがしんどくなるほどでした。
このまじめさは教育によるものが大きいと私も感じます。クリティカルシンキングを含む、欧米では一般的な言語技術を未だ教えないのも、「民があまり賢くなってはいけない」と考える「既得権者たちが巧みに仕組んだ罠」なのでしょう。
だからこそ、子育て中の方々にお薦めの本です。
今の義務教育(お上の仕組んだ罠)のみに頼っていては、まじめの罠に陥る子どもたちが再生産されるだけです。彼らがまじめの罠を回避する術を身につけるには、育てる側がその害悪を痛いほど自覚することからはじまると思います。自覚するにはうってつけの本です。