タイトルはジョン＆ヨーコのアルバム名に由来するようですが、私には主人公こそがファンタジーに思えました。 華やかな職業に就き、経済的に自立し、文面から察するに容姿もそこそこで、 高級メゾンのドレスも和服も着こなすオサレ女子で、何でも相談できる女友達もちゃんといて、 他人からはイイヒト過ぎて嫌みなほどと言われる性格で。いくら情欲に溺れようとも 仕事をおろそかにするどころか、新たなる創作活動へと昇華させちゃったりもして。 週刊文春連載とあってオジサマ仕様のヒロイン？ 共感も羨望も湧く隙すらなく「すげえな」のひとこと。 ついでに村山由佳氏も、すごい。 物語のその後こそが気になると同時に、著者がこの作品の次に何を書くのかも大いに気になりました。

香港が舞台の序盤が好きです。街の風景や食べ物や文化なども自然に取り込まれていて旅しているような気分になりました。 「母の娘」というキーワードとか、環という猫の存在理由は何なんだろう……とか、読書の中休みにあれこれ考えてみるのが楽しかったです。後半の畳み掛けるような急展開の数々が面白く、性描写を飛ばして読んでいました。自分に必要なのは、束縛か、自由か、久しぶりに自分を見つめなおすきっかけになりました。

なるほどねぇ。 女性の性が赤裸々に書かれています。 共感はしませんが、男性との相性って悩みどころですね。 でも、主人公の様に、そうそう相手を帰るのは難しい。 …と、いろいろ考えさせられる本です。

村山さんの自伝ですか！？って感じです。前々からこういう官能小説みたいなのもありましたが、今回はかなりな濃度でした。

なんか奈津はただの軽い女なのか!?すぐ他の男にふらふらして、段々重い女になって…結局夫ともキッパリ離婚するわけでもなく、魅力を感じない。