放蕩記が良かったので購入しました。放蕩記の前哨戦と言うか、前夫と別れ現在の夫と出会うまでと言うか?この作者の本はフィクションか実話かの境がわからなくなりますね。同世代女性として、あの時代の東京のあの年代…性描写もここまでなら理解出来るし許せます。最新作「花酔ひ」まで行くとついて行けない、と感じますが…。上巻は前夫?と別れるきっかけを作る野獣系演出家(何となくモデルも連想出来ますが)との話を中心に展開。この演出家との関係は下巻最後の部分で小気味良い大逆転を感じますが、この巻ではムムムの中の敗北感で終わりますね。賛否別れるところと思いますが、個人的には結構一気に読めて、面白かったです。