待望の第三巻。キートンは考古学者にして、ロイズ保険組合の調査員(オプ)。しかも凄腕の元SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の英雄でサバイバルの専門家。或る種、イタイ中二病的な設定ですが全く無理の無い設定に仕上げられている処が凄い。更に英国有数の富豪を母に持ち、オックスフォード大で考古学を学び、同じ大学に留学していた数学の日本人天才女性と大恋愛の末に学生結婚。一児まで設ける。夢に見るは「ドナウ川流域文明」の発掘と研究。然し、夫婦生活は直ぐに破綻。輝かしい(?)学歴が有りながら、大学の講師の就職口にも困っている有り様。此の辺りの人間臭さが、キートンをより魅力的なキャラクターに仕上げている。さあ、次巻はまだか!?