大震災の後、日本人の心や生活感が大きく変わったなと最近感じることが多く なりました。この本に新たな道という詩がありますが、痛みに耐えられたなら、 新しい道が見えてくるという言葉が、今の日本に当てはまると思います。新し い道を目指して、自分ができることを一人一人が行えば、きっと日本は変わる と思います。

他の二冊が気に入って、本書も購入いたしました。 期待通り、良い詩集でした。 この本のタイトル、朱夏を調べると夏の異称であり、人生において夏をあらわし、真っ盛りの年代とありました。本誌の表紙の色が朱色であるのも納得できました。 夏を題材とした本書の写真は、きれいでまた静かさと涼しさを感じます。そして写真を見ながら詩を読んでいると気持ちが落ち着くのを感じます。 冒頭にある「我が国の持つの４つの顔から朱夏の章」とあるので、他の季節の章もぜひ期待したいと思います。

写真と詩がとても合っていて、本を読む楽しさが二倍に感じました。 詩だけだと、作者のイメージと読む側のイメージが違うこともあり 得るでしょうが、この詩集は作者の意図が画像で示されているので、 とても新鮮に感じました。

日本の蒸し暑い夏を、いろいろな植物や昆虫や動物が、写真と詩で表現されて、 命の大切さがとても優しく表現されていました。 心が癒されるだけでなく、生きることの大切さを大仰で無く何気なく教えても らった気がします。他の本も読んでみたいと思いました。

早速手元に届いたので、ページを開くと『朝』という詩がありました。詩も心を 癒してくれましたが、写真もまるで墨絵のようで、ずっと眺めていても飽きない くらい静かな感銘を与えてくれました。他にもたくさんの良い詩や写真があって この詩集との出会いにとても幸せを感じました。お奨めします。

どれも素直な詩に心が癒されます。スッと吸い込まれる感じが好きです。 タイトルの『元気』は、本当に元気が沸きます。この夏、木陰でゆっくりしたいときに、そばにおかれることをお勧めいたします。